ひとり親家庭のための、ウタリくらぶ

ウタリくらぶでは、ひとり親家庭に役立つ情報をお届けします。

    【取材してきました vol.023】ゆかりの会:第2回~あなたは一人ではありません。~

    投稿:   更新:2018/06/20

    カテゴリー:北海道 離婚・別居 地域別情報 特集記事

    自死遺族の方のための個人セッション・カウンセリングもされていることや、今後のことなどについてお話をお伺いしました。どうぞご覧くださいませ。

    ウタリくらぶでは、実際にひとり親当事者や支援者である方にもインタビューを重ね、家庭生活や子育て、働き方についての生の声をお聞かせいただき、読者の皆様により身近な情報をお伝えしています。ウタリくらぶ担当記者・西川明子です。

    今回お話をお伺いしたのは、北海道札幌市、帯広市などで活動をしている「セルフヘルプ・グループ&自死遺族専門カウンセリング ゆかりの会」の運営メンバー、徳橋由希子さんです。運営メンバーの村上麻衣子さん、田山ともかさんにもご同席いただきました。(この記事は、2回に分けて掲載いたします。)

    ←【第1回~自死遺族のためのセルフヘルプ・グループ~】を読む

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    活動内容・自死遺族専門カウンセリング

    ●ウタリくらぶ記者・西川明子(以下、西川):
    セルフヘルプ・グループは、集団での話し合い、聞き合いの場ですが、個人的に話を聞いて欲しいという方には、どのようなサービスがあるでしょうか?

    ●ゆかりの会運営メンバー・徳橋由希子さん(以下:徳橋):
    個人セッション・カウンセリングを行います。
    セルフヘルプ・グループは、ゆかりの会を知っていただく入り口となっています。
    もし、自死遺族専門カウンセラーに個別で話をしたい方には、ご予約をいただき有料でセッションを行います。

    ●西川:
    料金はおいくらなのでしょうか?

    ●徳橋:
    初回90分、二回目以降は60分で1回につき1万円とさせていただいています。

    ●西川:
    お申し込みはどちらからさせていただいたらよいのでしょうか?

    ●徳橋:
    ゆかりの会のホームページの、「お問合せ」に、お問い合わせフォームと代表の電話連絡先が記載してあります。こちらから、ご連絡ください。
    実際にセッションする日時や場所については、直接お電話でご相談をしています。

    ●西川:
    個人的に深くじっくり話を聞いて欲しい方には、ぜひおすすめですね。
    親しい方を亡くされて苦しい日々を送っている方に、カウンセリングを利用してほしいです。

    活動内容・情報提供

    ●西川:
    ゆかりの会ホームページの「情報シェア」のコーナーでは、運営メンバーさんが運営するセラピーサロンのご紹介がされていましたね。

    ●徳橋:
    帯広在住の運営メンバー、鎌田さんが主宰する「自律神経の調整トラウマタッチ【Myrrh】(ミルラ)」、札幌在住の村上さんが主宰する「アタッチメント&トラウマケア【Pink opal】(ピンクオパール)」についてご紹介をしております。

    ●西川:
    帯広のミルラさんでは、ひとり親世帯の方は通常料金から割引で利用できるとの事ですね。

    [リンク] Myrrh〜ミルラ〜の料金表

    また、札幌のピンクオパールさんは、ひとり親世帯には通常料金の半額で利用が可能で、今年4月から8月期間限定で二回までお試し半額キャンペーン(タッチセラピー限定)をされているとのこと。

    [リンク]ピンクオパール・セラピー内容

    初めて体験してみたい方にとって、とてもお得なサービスだと感じました。

    ●徳橋:
    ゆかりの会ではご縁を大切にするために「ゆかり」という名称を採用していますので、それぞれのサロンにアクセスされた方や、必要とされている方にご利用しやすいように配慮しています。

    ●西川:
    トラウマタッチセラピーなど、心身共に癒されるメニューがありますね。
    必要な方に届きますように。

    今後の活動について

    ●西川:
    パートナーを自死で亡くされたひとり親家庭も多いと思います。
    ぜひ、ゆかりの会の皆様の活動が、必要な方に知っていただけたらと思っています。

    ●徳橋:
    大切な人を自死で失った経験を持つ方々と集い、仲間を得て、感じていることを安心して語ることのできる場を提供することで、わたしたち運営スタッフも孤独感から解放され、自分自身が回復していくことを感じているのです。
    また、日々ともに暮らす家族とも、大切な人を自死で失ったという痛みを分け合いながら過ごす生活が続きます。
    怒り、悲しみなどの感情は、完全に拭い去ることは難しいですが、自死遺族ケア専門カウンセラー育成講座での学びを得て、カウンセリングマインドを持ちながら接することが出来ることも、大きな気づきになっています。

    ●西川:
    運営スタッフの皆様にとっても、ゆかりの会を続けていく意義があるのですね。
    今後も、セルフヘルプ・グループと自死遺族専門カウンセリングの二本柱で、活動をされていかれるのでしょうか?

    ●徳橋:
    はい。活動日時や場所については、随時決まり次第ホームページでお知らせをしていますので、ぜひご覧いただくか、お問合せをいただきたいと思います。

    ●西川:
    今日は、実際にセルフヘルプ・グループへの当事者としての参加と、活動についてのお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

    編集後記

    今回は、大切な人を自死で亡くされた経験を持つ方のための自助グループの活動についてご紹介をさせていただきました。

    冒頭でもふれたとおり、20代~40代の子育て世代の死因のトップが自殺であることから、死別のひとり親世帯の中にも、自死遺族が多数いらっしゃるはずです。

    こちらは統計がとられていないため、推計しかない状態です。

    [PDF]【第四章】自死遺族の実状(自殺対策支援センターライフリンク)

    特に、生計を維持されていたパートナーを失った場合、経済的な心配をまず先にお感じなると思いますが、遺族基礎年金を受給することが出来ます。

    また、ひとり親支援策もありますので、お住まいの自治体の窓口や、ひとり親支援団体にお問合せをお勧めします。

    [リンク]遺族基礎年金(日本年金機構)
    [リンク]母子家庭等関係(厚生労働省)

    経済的な不安が解消されたとしても、パートナーを自死で失うという大きな喪失体験は、なかなか立ち直りがたい経験です。
    物理的な支援以上に、心理面での支援が重要です。

    厚生労働省より、各自治体の担当者に対する支援の指針も発表されており、北海道札幌市役所のホームページには自死遺族支援のためのページがあります。

    まずはどのような支援が開かれているのかについてお住まいの自治体への確認と、自助グループへの参加など、行動を起こしてみることをお勧めします。

    [PDF]自死遺族を支えるために(厚生労働省)

    さらに、専門性が高く、自死遺族当事者が提供する民間の自助グループによる、様々な取り組みは、きっと必要な方へのさらなる支えとなるでしょう。

    図らずともひとり親になってしまったとしても、子どもたちを育てていく生活は続きます。
    特に、自死遺族として、パートナーを救えなかったという大きな罪悪感も伴うかもしれません。

    あなたは一人ではありません。

    信頼できる仲間に、安心できる場所で語れる場を持つということは、あなた自身の癒しにもつながります。
    ひいては親の心身の健康は、子どもたちにとってなによりの安心感を与えます。

    子どもたちの最善の利益のために何ができるのか、ぜひ情報を求めてみてください。

    最後に、私自身が自死遺族であるというカミングアウトは、ネット上でも、実生活でも、ほとんどしたことがありませんでした。
    しかし、ひとり親支援に関わる時、死別のひとり親についての思いをはせることが増えました。

    離別の場合、どこかで生きているパートナーとは、争ったり憎しみ合ったり、いつか和解したりすることが可能です。
    子どもを通じて、別居親・同居親に関わらず共同養育をするという選択もあります。
    それは、生きているからこそできる、痛み、苦しみ、または修復の経験です。

    病気や事故、災害により黄泉の世界にパートナーを強制的に連れ去られ、永遠の別れをしなくてはならなかったひとり親の皆さんに、なにかお伝えできることはないか、と考えたときに、今回に関しては自死遺族当事者でしか参加が許されない場にいくことができるという、私だからこそ可能であった取材でした。

    お読みになった方に、参考になりましたらなによりも幸いです。(ウタリくらぶ記者・西川明子

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    <ゆかりの会 プロフィール>

    2014年5月、札幌・帯広・中標津・東京などに在住する自死遺族が立ち上げ、家族や友達を自死で亡くしたこと、自分の気持ちを話すことで少しずつ心の傷を癒すことができた経験から、心から安心して話すことができる場の必要性を感じ、セルフヘルプ・グループ、自死遺族専門カウンセリング、情報発信・共有などを行っている。

    【参考リンク】

    【ウタリくらぶ内関連リンク】

    【取材してきました vol.023】ゆかりの会:第1回~自死遺族のためのセルフヘルプ・グループ~

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    投稿:   更新:2018/06/20

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