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    【取材してきました vol.013】家庭生活カウンセリングセンター:第2回~悩みを解決する方法はクライエント自身が一番よく知っている~

    投稿:   更新:2017/10/12

    カテゴリー:北海道 札幌市 地域別情報 特集記事

    カール・ロジャースの提唱した「来談者中心療法」を基本スタンスとしている家庭生活カウンセリングセンターさん。どんなスタンスなのでしょうか??お聞きしました。

    ウタリくらぶでは、実際にひとり親当事者や支援者である方にもインタビューを重ね、家庭生活や子育て、働き方について、支援者においては活動内容について生の声をお聞かせいただき、読者の皆様により身近な情報をお伝えしています。
    ウタリくらぶ記者・西川明子です。

    ひとり親支援のための専門機関以外にも、公的機関や民間団体のサービスが、ひとり親の悩みの解決に役立っています。

    今回は、民間団体が提供している、より専門性の高い知識と技術の研修を受けたカウンセラーが、ボランティアで市民の家庭生活の悩みを聞く事業について、ご紹介いたします。
    子どもたちや、ひとり親当事者、プレシングルの皆さんが、家庭生活について何か悩みがあるときに、お話を聞いていただける窓口を開いている公益社団法人北海道家庭生活総合カウンセリングセンター』副理事長・事務局長の國本亮さんにお話をお伺いいたしました。ぜひご覧ください。(この記事は8回に分けて掲載いたします。)

    ←【第1回~創立50年以上の活動実績。相談は人の為ならず~】を読む

    第3回~クライエントが抱えている問題は一つであることはまずありません~】を読む→

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    電話でも、窓口でも

    ●ウタリくらぶ記者・西川(以下、西川):
    団体独自に養成したカウンセラーによるカウンセリングは、いつどこで相談できるのでしょうか?

    ●副理事長・事務局長の國本亮さん(以下、事務局長):
    『家庭生活相談』については、月曜日から土曜日の午前10時から午後16時まで、電話相談専用ダイヤルにて相談を受付けています。
    1回線はチャイルド相談となっており、子どもの相談についての専用ダイヤルです。
    同じ時間帯で面談相談を行っており、面接は事前にご予約をいただいております。

    カウンセリングセンター内の相談室の他、曜日は各区役所によって異なりますが、札幌市内10区に家庭生活相談窓口があります。
    各区役所での面談相談は予約不要です。

     水
    札幌市 中央区役所  ○
    札幌市  東区役所
    札幌市  西区役所
    札幌市  南区役所
    札幌市  北区役所
    札幌市 豊平区役所
    札幌市 白石区役所
    札幌市 厚別区役所
    札幌市 手稲区役所
    札幌市 清田区役所

    ●西川:
    カウンセリングを希望される方は面談相談が多いのでしょうか?

    ●事務局長:
    いえ、電話相談のみで終わることの方が多いです。
    家庭生活相談の電話相談数は年間約8,000件それに比べ面談相談数は年間約300件と、面談相談は電話相談の一割以下になっています。
    電話相談でも面接相談でも、基本的なスタンスは変らず、私たちも生身の人間ですから、相談される方と共に悩んだり、解決の糸口を模索しながらカウンセリングをしています。
    子育て世代や年配の方ですと、交通アクセスも若干悪いので、こちらまで出向いてくるのは大変でしょうし、手元にある携帯電話やスマートフォンなどで気軽に相談がしやすいのだと思います。
    ごく一部ではありますが、何度もお電話を頂くことがありますが、そういう場合は継続相談としてカウンセリングをしています。

    ●西川:
    私の住んでいる西区からですと、かでる2.7まではバス一本で来やすい立地ですが、市内も広いですし、冬はどうしても足元が良くないですよね。
    その点、各区役所での週2回の相談は便利だなと感じました。
    それにしても電話相談に比べて面談相談の数が約4%にとどまっていることをお聞きしますと、やはり訓練を積んでこられているカウンセラーさんの傾聴により、多くの方の悩みを受け止めてこられているのではないかと思います。

    クライエント自身が一番よく知っている

    ●事務局長:
    私たちのカウンセリングの基本的スタンスは、カール・ロジャースの提唱した「来談者中心療法」です。
    悩みを解決する方法クライエント自身が一番よく知っているということを前提に、クライエントが抱える「理想の自分と現実の自分との不一致」からくる様々な問題をどう解決していくかということを、カウンセラーは無条件の肯定的関心・共感的理解・自己一致をどう実現するかという態度をもって傾聴します。
    相談を受けて自分自身の内省的なものと照らし合わせているというよりは、これから起きるかもしれない、今まで起きたかもしれない事柄を、この相談室という非日常的な場所でお話をお聞ききします。
    カウンセラーとクライアントが共に在る(共存)関係の中で、クライエント自身が『なるほどそうだったのか』と語っている中で気が付き、いろんな葛藤や迷いの中で導き出された答えを大切にします。
    必ずしもベストな答えとは思えないこともあり、カウンセラーもクライエントと共に葛藤したりもしますが、普通ならおせっかいに『あなた、それはちがうわよ』と言いたいところ、カウンセラーはクライエント自身が自分で気づくまで待ちます。
    クライエントの力を信じ、寄り添いながら共に在る。
    そこがただの相談とカウンセリングの一番大きな違いです。
    同じく、継続して相談に来られるクライエントも相談室から一歩出てしまえば、日常生活に戻るわけですから、私たちカウンセラーはクライエント自身が自分の力で自らの問題を解決するためのサポートをするのです。
    ただし、精神疾患など心の病気についての相談に関しては、医療としてクライエントと主治医との信頼関係の中で治療を行っていますので、この部分については干渉しないように注意をしています。
    あくまでも、家族、友人、地域、職場などの人間関係、生き辛さやお悩みについてカウンセリングしています。

    ●西川:
    あくまでも、クライエントのお悩みをありのままに受け止めて傾聴し、一緒に解決策を探していこうという伴走者のような役割を果たしているのですね。
    これまでに長い期間、研修・養成講座を受講の上、実践に当たられているカウンセラーさんたちも、新たな気づきや学び、ご苦労を感じられていることと思います。
    カウンセラーさんたちについてのケアもあるのでしょうか?

    ●事務局長:
    私たちは、定期的に精神科医や臨床心理士等の専門家の先生にご指導いただき、カウンセラー認定後も、相談実務研修、専門家を招いたケース研究を実施するなど、スキルアップやカウンセラーの心のケアにも力を入れています。

    ●西川:
    なるほど。
    現場に出られたからならではのご苦労も多いかと思います。

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    家庭生活カウンセリングセンター プロフィール>

    昭和39年10月に家庭生活総合相談事業開設。
    以来、 「社会生活の諸問題が、家庭の機能失調に起因する」という認識から、家庭生活にかかわる総合的なカウンセリングセンターとして 「健全な家庭づくりとこころの健康保持、心豊かな人生創造」 を実現するための様々な活動を続けてきた。
    今後も「21世紀をよりよく生きるために、健康な明るい家庭と、個人のその人らしい生活の創造」 を目標として活動していく。

    住所:[MAP]〒060-0002 札幌市中央区北2条西7丁目1 道民活動センタービル(かでる2・7)5F
    電話:011-251-6408

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