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【取材してきました vol.019】キャリアバンク:第1回~「ひとり親のための合同企業説明会」を毎年1回開催~

投稿:   更新:2018/02/22

カテゴリー:就業・職探し 北海道 札幌市 離婚・別居 地域別情報 特集記事

3月3日に「ひとり親のための合同企業説明会」を開催するキャリアバンク株式会社さんへ取材に行ってきました。ひとり親家庭の事情などを理解して環境の整っている企業さんばかりが集まる説明会についてお聞かせいただきました。ご覧ください。

ウタリくらぶでは、実際にひとり親当事者や支援者である方にもインタビューを重ね、家庭生活や子育て、働き方についての生の声をお聞かせいただき、読者の皆様により身近な情報をお伝えしています。ウタリくらぶ担当記者・西川明子です。

今回は、北海道札幌市にて2018年3月3日(土)に開催される、『ひとり親のための合同企業説明会』について、札幌市ひとり親就業機会創出事業を実施・運営するキャリアバンク株式会社さんに、詳しいお話をお伺いしてきました。(この記事は、2回に分けて掲載いたします。)

第2回~働きやすい職場環境とお給料・ワークライフバランス~】を読む→

***

ひとり親のための合同企業説明会 おしごとマーケット2018

ひとり親に理解のある企業25社が集合!!
正社員求人を中心に、就職や転職に向けて、企業から直接お話を聞くことができます。

日 時

平成30年3月3日(土)11:00~16:00(最終入場15:30)

場 所

キャリアバンク株式会社 セミナールーム
住所:[MAP]〒060-0005 札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55ビル 5F

対象者

  • ひとり親(母子・父子・寡婦)
  • 一般求職者

内 容

【ひとり親のための求人情報掲示板】

50社以上のお仕事情報を掲載!
自分の条件にピッタリの求人を探すことができます。

【新しい働き方提案!テレワークセミナー((1)13:00~、(2)13:45~)】

  • セミナー時間30分、質疑応答5分 入れ替え制 2回開催

時間や場所にとらわれない在宅ワークのしくみやお仕事内容などについて紹介します。
当日は混雑が予想されますので、ご予約をお願いいたします。(予約優先)

【お役立ち&相談コーナー】

  • ひとり親家庭等就業支援センターご案内コーナー
  • 託児相談・手続きご案内コーナー
  • こども緊急サポートネットワーク・子育てサポートセンターご利用案内コーナー
  • ひとり親支援のための札幌市事業紹介コーナー
  • 母子会入会案内コーナー
  • 法律に関する相談コーナー(法テラス札幌)
  • 生活と就労の相談コーナー(生活就労支援センター ステップ)
  • 子どもの進路相談コーナー(元教育関係従事キャリアコンサルタント)
  • キャリアライフプランほか ワンポイントアドバイスセミナー

主催・共催・実施運営

【お問い合わせ先】

キャリアバンク株式会社
住所:[MAP]〒060-0005 札幌市中央区北5条西5丁目7番地 sapporo55
電話 : 011-251-4510(受付時間 平日9:00~18:00)

【関連リンク】

取材のきっかけ

平成26年より、札幌市は「ひとり親のための合同企業説明会」を年に一度開催しています。

今年も3月3日に開催することを知り、ぜひ例年の開催の様子や、イベント参加後のひとり親の働き方や、求人をしている企業さんの状況などをお伺いしたいと、この事業を実施・運営しているキャリアバンクさんへ取材にお伺いしました。

ひとり親家庭の貧困問題解消のためには、経済的自立が不可欠です。
今回は、ひとり親に特化した働き方を提案する貴重な機会です。

これまでにどんなエピソードがあったでしょうか? 今年の新たな取り組みとは?

今年の担当者はご自身もシングルマザーです。
以前この事業の担当をされていた方からも、企業さんや参加者のリアルな声をお聞きすることが出来ました。

当日は、第5営業部パブリックサービスのキャリアカウンセラー、加藤さん、山下さん、神田さんにご対応いただきました。

開始4年目の新しい事業

●ウタリくらぶ記者・西川明子(以下、西川):
このたびは、3月3日に開催される「ひとり親のための合同企業説明会」についての詳しいお話をお伺いしたくてご連絡したところ、快くお引き受けいただきありがとうございます。
ぜひ読者の方に有益な情報を届けたいと思いますので、よろしくお願いします。

●キャリアバンク第5営業部・加藤さん(以下、加藤):
この事業は札幌市からの委託を受け、平成26年度から始まったまだ4回目の事業です。
その当時は、まだ全国的にもこういった取り組みは少なく、北九州市、札幌市だけでした。
初年度に参加したひとり親の方や、出展企業の担当者さんにお伺いしたところ、良いお仕事に巡り合えた、とても意欲の高い方を採用することが出来たと感謝のメールをいただけるほど、大盛況でした。
毎年反響をいただいています。
その時の様子を当時の担当からお話します。

●キャリアバンク第5営業部・山下さん(以下、山下):
毎年イベントに出展された企業さんに、この合同企業説明会を通じて何名の採用をされましたかとお伺いしておりますが、事務系のお仕事を募集されていたある企業さんでは、2名を採用され、その後も引き続き頑張って働いていますよとご連絡をいただいています。
また、サービス業で募集をされていたある企業さんでは、営業職で2名採用され、すごく良い方で本当に頑張って働いてくれているよとの事でした。
また、ただ生活のために働くだけではなく、スキルをさらに高めたいという方だということで、素晴らしいとおっしゃっていました。
企業さんが声をそろえておっしゃるのは、ひとり親の採用についてもっと深く、多くの機会が欲しいということです。

●西川:
なるほど、働きたいという意欲の高い方が多く参加しているのですね。

●山下:
はい、さらにうれしいことに、初年度に7名採用していただいた企業さんからも、今でも頑張って仕事を続けているよと、ご報告をいただいています。
なかなか長く仕事を続けていただけないご時世ですから、頑張って働いてくれる良い人材が見つかったということにとても感謝している様子でした。

●西川:
この『ひとり親のための合同企業説明会』としては、毎年1回の開催なのでしょうか?

●山下:
これまでは、年に1回の開催でした。
企業さんからも、ひとり親の方からも、もっと機会を作ってほしいというご要望をいただいているということは、札幌市にも報告をしております。

●西川:
今年は、ひな祭りというライフイベントの日にぶつかっていますけど、もしこの日を逃したらまた来年、ということになってしまいますので、ぜひ都合をつけて参加していただきたいですね。

●加藤:
はい、折角ひな祭りの日ですから、会場には、ひな人形の七段飾りをご用意して、自由にお子さんと一緒に写真撮影をしていただけるスペースもあります。

●西川:
うちのお雛様はお内裏様とお雛様の二人だけなので、豪華な7段飾りを見ることが出来るのは貴重な機会ですね。
お子さん連れで参加できるんですね。

ひとり親の就業支援のための事業について

●西川:
ひとり親の方を採用することに対して、企業さんに対する国の支援策もありますよね。
それを利用されている企業さんもありますか?

[リンク]母子家庭の母・父子家庭の父の雇用(厚生労働省)

●山下:
特定求職者雇用開発助成金のことですね。
企業さん側ではもちろん利用されている会社もありますが、そのためにひとり親の方を雇用しようとされているわけではありません。
此方からそういうご案内をしたとしても、『そういえば、そういう制度もありますね』というぐらいで、実際には良い人材を採用したいということが主な目的です。
今は、少子高齢化で労働人口がどんどん減ってきています。
女性の就業機会拡大について国も力を入れているところですが、ひとり親の方は、比較的パート労働よりも、フルタイムでしっかり働きたいとう希望を持たれている方も多いので、仕事に意欲的に取り組んでくれるということが、企業さんの人材確保としても、ひとり親の方の就業機会としても、うまくマッチしています。

[リンク]特定求職者雇用開発助成金(特定就職困難者コース)(厚生労働省)

●西川:
そうですね、夫の扶養の範囲内で働きたいという方にとっては、働きたくても長時間働くことが出来ないという事情があります。
私の周囲でも、とても能力が高くて責任のある仕事を任せてもらえるだけのスキルがあっても、扶養の範囲を越えられないという縛りがあるため、役職を降り、わざとシフトを少なくしたりなどして調整をしているようです。
本来なら、働くことのできる能力のある方が、存分に力を発揮することが出来たら、いまの人材不足の解消になるのではないかと感じていますが、制度が変わるのを待つしかありません。
その点、ひとり親の方は、存分に働くことが出来ますよね。
ただし、お子さんがいるということが前提なので、子育てしながら働きやすい環境が整っている企業さんが、この機会に出展されているのですよね?

●山下:
わたしは子育てママの就業支援事業を現在担当していますが、北海道はまだ現実問題、受け入れ側の企業さんの状況がまだ厳しいのです。
もし求人情報に『小さいお子さんがいる方も歓迎』と記載があったからと応募をしても、なかなか面接までにたどり着けず、一人平均5、6社、電話段階で断られるとのことです。
『一番下のお子さんの年齢はいくつ?それじゃうちはだめだね』とか、『子どもが熱を出したらどこに預けるつもりですか』といった具合です。
企業さんとお話しする機会に、これからの人材確保についてお伺いすると、シニア世代、子育て中のお母さん、障がいがある方、外国人と選択肢がある中で、AIまで参入できる企業は予算の関係で限られますから、『これからは女性の活躍に期待しないとだめだよね』とおっしゃる人事担当者さんも増えてきました。
もしお子さんが大きくても、シングルマザーさんはお父さんの役割を担う時もあり、お子さんの都合で融通が利かないときにご了承いただける環境づくりが大切ですよ、とお話はいたします。

●西川:
改めて人材不足を鑑みて、企業さんの受け入れ態勢も整える必要がありますよね。

●山下:
はい。ぜひ女性を採用したいんですよ、とおっしゃる企業さんで、ところで分煙はどうなっていますか? とお伺いしたら、『そういえば、そうだよね』と初めて気が付かれるという状況です。
ぜひ、女性に働いていただきたいと思っている企業さん側にも、環境を整えていただく必要もあります。

●加藤:
もちろん、今回『ひとり親のための合同企業説明会』に出展していただく企業さんは、お子さんがいること、ひとり親であることが前提での求人を出されていますから、受け入れ態勢が整っています。

●西川:
なるほど、それは社内で託児所を用意している、ということも含まれますか?
保育園の待機児童問題が一番問題になっていますよね。

●山下:
実は、託児所があるからと言って、お母さんが働きやすい環境かというと一概には言えないんですよ。

●西川:
どうしてですか? まずはお子さんを預けられないというハードルが下がるので、とてもいい環境のイメージがありますが。

●山下:
実は、とあるサービス業で、『会社で託児所を用意していますから、土日祝日も安心して働けますよ』、という会社さんがあったんです。
でもそれは違うと思いませんか?
土日祝日は、お子さんの学校などがお休みの日です。
もし学校行事で、平日にお仕事のお休みをもらう時があるかもしれませんが、それは毎日の事ではありません。
でも、お子どものお休みの時ぐらい親子の触れ合いの時間も大切だと思います。
ですから、託児所があるからと言って、すべての方の働き方にマッチするとは限らないんです。
託児所の用意はなくても、お子さんが熱を出したら『あたりまえじゃない、休みなさい』と、仕事をお休みするうしろめたさのようなストレスを取り除いてくれることや、ある企業さんは、『嫌じゃなかったらお子さんを連れておいで』というところもあります。
そこは介護事業をされている会社なのですが、ご高齢の利用者さんがお子さんに会うことを楽しみにしているからむしろうれしい、ということでした。
お母さんたちの働き方にすごく共感をして、いろんな工夫をしてくれる方が、託児所があるよりも助かる場合もあるのです。

●西川:
意外でした。
まさに、ハードとソフトの違いといったところですね。

●山下:
年中無休の工場だったとしても、お子さんが小さいうちは、土日は休み、大きくなったらまた状況によって変更したりなど、ライフスタイルの変化に合わせて働き方を柔軟に変えることもできる企業さんもあります。
まだまだ、理解が進んでいないところもありますが、いずれ変わっていくと思います。

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【取材してきました vol.019】キャリアバンク:第2回~働きやすい職場環境とお給料・ワークライフバランス~」に続く…

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投稿:   更新:2018/02/22

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