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【ひとり親事例紹介 vol.016】 関信子さん:第1回~苗字を変えるタイミング~

投稿:   更新:2018/04/25

カテゴリー:北海道 札幌市 離婚・別居 地域別情報 特集記事

苗字が変わるということは子どもにとっては大きな事件です。学校という人間関係の狭さの中で、デリケートな問題になってくるでしょう。シングルマザーの関さんにお話をお伺いしました。どうぞご覧ください。

ウタリくらぶでは、実際にひとり親当事者や支援者である方にもインタビューを重ね、家庭生活や子育て、働き方についての生の声をお聞かせいただき、読者の皆様により身近な情報をお伝えしています。ウタリくらぶ担当記者・西川明子です。

今回お話をお伺いしたのは、北海道札幌市手稲区在住のシングルマザーで行政書士の、関信子さんです。(この記事は、3回に分けて掲載いたします。)

第2回~素敵なワーキングシングルマザーになりたい~】を読む→

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取材のきっかけ

ウタリくらぶで「陽子さん」に取材をさせていただく際に利用した「まなびやカフェ あけぼの分校給食室」の代表、江上良子さんから、先日メッセージをいただきました。

記事で紹介している「ひとり親事例紹介」の記事を楽しく読んでくださっていることが書かれており、大変うれしく思いました。
また、「ぜひ、知人の素敵なシングルマザーさんを紹介したい」とのことでした。

早速、ご紹介をいただいたシングルマザーさんに連絡を取り、貴重な休日を割いていただき、取材にご協力をいただきました。
もちろん、待ち合わせ場所は、まなびやカフェでした。

【ウタリくらぶ内関連リンク】

 【ひとり親事例紹介 vol.008】 陽子さん:第1回~離婚を真剣に考え始めたのはいつから?そのきっかけは……~

関 信子さん プロフィール

北海道札幌市在住、高校一年生の長男、小学校六年生の長女の母親。
京都府福知山市出身。北海道大学工学研究科量子エネルギー工学専攻修士課程修了。
株式会社ハルソフト、北海道大学工学研究科研究室秘書を経て、出産により退職。
産後の運動不足解消のために、子連れOKのフィットネスサークルを運営。
自らもエアロビクス、ヨガ、ピラティスなどのインストラクター資格を取得し、セルフケアも兼ねて指導に当たるようになる。
離婚を機に一年かけて、2013年1月行政書士試験合格、同年4月開業。
実家が浄土真宗の寺で、僧侶でもある。
行政書士として、外国人のVISAなどの渉外業務、相続手続きを専門分野とする。

【関連リンク】

ちょうど苗字を旧姓に戻したばかり

●ウタリくらぶ記者・西川明子(以下、西川):
はじめまして。今日は貴重なお休みの日にお時間を割いていただきありがとうございます。
予め送っていただいていたお仕事のホームページを拝見しておりました。
お子さんたちも、ご一緒に来てくださったのですね。どうぞよろしくお願いします。

●瑠璃行政書士事務所・関信子さん(以下、関):
こちらこそ、関信子です。ホームページはまだ修正が追いついていなくて、結婚していた時の苗字で載っているのですが、去年の12月に旧姓の関に名前を戻しました。
ここには、まなびやカフェになる前のお店が近所で、以前からよく通っていたので、子どもたちも大好きなんです。

●西川:
そうだったのですね。今回は、カフェオーナーからのご紹介で、ご縁をいただいておりました。
さて、苗字をお母さんの旧姓に戻したという事は、お子さんたちも名前が変わりますよね。
その時の反応はいかがでしたか?

●関:
うちの近所では、小中学校がほぼ同じ子どもたちが通っている地域なんです。
長男は高校進学の時期でちょうど転機なのですが、長女の反応が心配でした。
ところが、話をしてみると、ちょうど同時期にクラスメイトで苗字が変わる子がいまして、一緒に苗字変わろうかという話になったらしく、「いいよ、じゃあ3学期から変わるから」って言ってくれました。
離婚するときには苗字が変わるのは嫌だと、あんなに反対したのに、タイミングってあるものですね。
私、学校に通称名で通うことが出来ることを当時知らなかったんです。

●西川:
通称名で通学できることは初めて知りました。
では、いまがベストな時期だったのですね。

●関:
長男は受験や卒業とぶつかってしまい、受験の時に記載する名前を間違えはしないかという心配があったのと、受験の面接の時に、ネームプレートに急きょテプラで苗字を貼ったりして対応しました。
卒業証書を読み上げてもらう時には、実際には「関」と書いてあるんですけど、前の苗字で呼んでもらうことになっています。
長女のクラスでは、同時に苗字が変わってしまった子が二人いるので、プリントを配る時などに混乱しているようで、うちの子のところにプリントが二枚来たりしているみたいです。

●西川:
なるほど、お子さんたちも少し工夫を強いられているようですね。
今回、旧姓に戻したいと思われたきっかけは何かありましたか?

●関:
行政書士の先輩で、フェイスブックのプロフィール名を変更した方がいまして、私も以前から旧姓で仕事をしたいと思っていたものですから、これを機に戻そうかなと思いました。

●西川:
私の知り合いの行政書士さんも、苗字が変わっているので、共通の知り合いの中では「彼女、離婚したのかしら」と噂になっています。

●関:
もしかして、Nさんですか? 実は同じ方です。また共通の知り合いがいましたね。
彼女はいつか旧姓で仕事をしたいから、プロフィール上のみ変更してみたようです。
私も同じようにフェイスブックの名前だけを変えてみたら、友達から「離婚したの? 再婚したの?」って聞かれることもありましたね。
フェイスブックは60日間名前を変更できないらしいんですよ。
その60日間、待っている間に、やっぱり旧姓に戻りたい気持ちが強いことに気づき、子どもたちと話し合って、氏の変更をすることに決めました。

●西川:
なるほど。お名前が変わるということは、お子さんたちにはご理解いただけたようですけど、手続き上いろいろと大変なことがありますよね。

●関:
そうなんですよ。苗字の変更については家庭裁判所と区役所に行って手続きをするのですが、その後、クレジットカード、通帳、行政書士登録など、すべて氏名の変更手続きをする必要があります。
車の名義変更は陸運局に行く必要がありますが、忙しすぎてまだ行けていないんです。
行政書士に頼めばいいのですが。

●西川:
と言ってもご自身が行政書士でもありますからね。

離婚前、離婚後のお仕事について

●西川:
こちらのカフェオーナーさんから関さんをご紹介いただいた時には、以前はヨガの先生をされていて、今は行政書士さんをしているシングルマザーさんですよ、とお伺いしていました。
わたしも子育て支援活動で長らくヨガクラスなどのフィットネスクラスを運営していたので、大変興味を持ちました。
もしよろしければ、これまでのお仕事についてお聞かせいただけますか?
もともと体育系部活経験などがおありだったんでしょうか?

●関:
中学校時代はソフトボール部で、高校は運動部禁止でしたが、大学進学後ソフトボールサークルを立ち上げました。
社会人になってからはスポーツクラブで汗を流すのが好きだったんです。わたしは大学院在学中に学生結婚をして、卒業後にコンピューターソフトウェア会社にプログラマーとして就職したのですが、1年で退職して自分の元いた研究室に戻り、秘書をしていました。

●西川:
元々部活等でスポーツをされていたのですね。ソフトウェア会社に就職ということは理系だったのでしょうか?

●関:
北大大学院で量子エネルギー工学を専攻していたので、電力会社に就職する人もいました。
私はコンピューターシュミレーションを使って卒論・修論研究をしていましたし、工学部を出ていたらIT分野が専門ではなくてもプログラミングをする機会が多いですので、割とコンピューター会社に就職する人が多かったのです。
とてもいい会社でしたし、社長や先輩たちはとてもいい方ばかりだったのですが、能力が追い付かずに退職してしまいました。
研究室秘書はあくまでも臨時職員扱いですので、出産のときに退職しました。

●西川:
高度な技術が求められる上に激務をこなされていたのですね。
ご出産後のお仕事はどうでしたか?

●関:
出産後、赤ちゃんの世話もあり、体を動かすことが好きだったのに自由にスポーツクラブに通うこともできなくなりました。
産後の体調改善のために何かできないかと考えていた時に、家庭訪問をしてくれた保健センターの助産師さんから、支援するからママさんサークルを作って、子連れで運動できる場所を運営してみたらどうかというご提案をいただいたんです。

●西川:
そうだったんですね。
わたしもヨガサークルを作るきっかけは、自分が運動する場所を作りたいから、でした。

●関:
そうそう、そういう動機づけです。
最初のうちは講師に来てもらって運営していましたが、自分のためにもなるし、ヨガ、ピラティス、エアロビクス、ストレッチポール®の資格をとってインストラクターになりました。
ちょうど来てもらっていた講師の都合が合わなくなったので、わたしが引き継いで教えるようになっていました。

●西川:
いろんな種類のフィットネスの資格を取られていたんですね。

●関:
まずはエアロから、そして、産後のお腹をもとの体型に戻すために効果絶大なピラティス、心身両面へのアプローチにヨガと、興味のある分野を学びました。

●西川:
お子さんが生まれた後に資格を取られたようですが、講義中は、お子さんはどうされていたんですか?

●関:
エアロの養成の時は、上の子が赤ちゃんでしたので、子連れOKの先生のもとで、おんぶをしてマンツーマンで養成講座の指導を受けていました。
ピラティスの時は下の子が生後4か月で、ベビーシッターさんにロッカールームで見ていてもらって、授乳しながら養成を受けました。
子連れサークルではレッスン中泣き止まなかったりしたこともありました。
ヨガは手稲の道場で学びました。

●西川:
うちのヨガサークルでも、手稲道場出身のママさんヨガインストラクターに指導をしていただいていました。
ベーグル屋さんの奥さんでヨガの先生とか。

●関:
わたしはそのベーグル屋さんの奥さんと、道場で同期だったんです。
ベーグル屋さんで働いていたんですよ。

●西川:
またまた共通の知り合いが出てきましたね。
インストラクターを取られてからの活動頻度はどのぐらいだったでしょうか?

●関:
ベーグル屋さんでアルバイトをしながら、レッスンは週に1、2回、子育てサークルやPTA家庭教育学級でレッスンをしていました。

●西川:
子育てもありますし、自分のためにもなるし、誰かの役にも立てるしといった感じですよね。
ところで、現在のお仕事、行政書士をなぜ目指そうと思われたのでしょうか?

●関:
それは、離婚がきっかけになったんです。

(インストラクターをされていた関さん)

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【ひとり親事例紹介 vol.016】 関信子さん:第2回~素敵なワーキングシングルマザーになりたい~」に続く…

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投稿:   更新:2018/04/25

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