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【ひとり親事例紹介 vol.015】 本多真弓さん:第3回~車いすの方でもお仕事ができる環境をつくりたい~

投稿:   更新:2018/03/09

カテゴリー:北海道 札幌市 離婚・別居 地域別情報 特集記事

車いすに乗っていたって、年齢を重ねていたって、心が美しくて健やかであれば、美容の仕事をしてみたい方にぜひ一緒に働いてもらいたい。そんな本多さんのこれからへの想いと、娘さんの姿から感じたことなどをお伺いしました。どうぞご覧ください。

ウタリくらぶでは、実際にひとり親当事者や支援者である方にもインタビューを重ね、家庭生活や子育て、働き方についての生の声をお聞かせいただき、読者の皆様により身近な情報をお伝えしています。ウタリくらぶ担当記者・西川明子です。

今回は、北海道札幌市在住のシングルマザー、POLAエステサロンPeco×RYオーナー・本多真弓さんに、お話をお伺いしました。(この記事は、4回に分けて掲載いたします。)

←【第1回~未婚の母という選択、難病との闘い~】を読む
←【第2回~病気になってから後悔しない選択をするようになった~】を読む

第4回~プライドは娘のために捨てようとおもった~】を読む→

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これからの展開

●ウタリくらぶ記者・西川明子(以下、西川):
本多さんは、もうすでに数店舗を経営するオーナーとして成功を収めていらっしゃいますが、新たな目標やこれから取り組む予定などはありますか?

●POLA THE BEAUTY エステサロンPeco×RYオーナー・本多真弓さん(以下、本多):
実は新たな目標があるんです。
これから、『支店』になるかどうかの審査を受けることになっています。
もし『支店長』という立場になることができたら、叶えたいことがあります。

●西川:
それはなんでしょうか?

●本多:
わたしは持病を抱えていて、またいつ車いすの生活になるかわからないということはお伝えしました。
車いすの方でも、お仕事ができる環境をどうしても作りたいのです。
今も、手稲のお店はバリアフリー仕様になっているので、車いすの方に店番をお願いしたりしているんです。
でもまだ、いろいろと解決したい課題があります。
車いすに乗っていたって、年齢を重ねていたって、心が美しくて健やかであれば、美容の仕事をしてみたい方にぜひ一緒に働いてもらいたいと思っているんです。
そのために、『支店』という規模にならないといけないのです。

●西川:
それは当事者である本多さんならではの視点ですよね。
働いている方がバリアフリーなら、同じ立場のお客様もそこに足を運びやすくなりますし、より地域に開かれたお店になりそうですね。

●本多:
先ほどのシングルマザーの彼女のように、私がやることで自分にもできると思ってもらえることがあります。
ですから、決してひるまずにやっていきたいです。

●西川:
なにか国の制度で使えるものもあるかもしれませんね。
まずは会社との取り決めのこともあると思いますが、そういった情報も、もしわかればお伝えしますね。

楽しいことを発見できる癖

●西川:
お仕事のことをたくさん聞かせていただき、本多さんが持病と闘いながら懸命にお仕事をされていらっしゃることが伝わってきました。
さきほど、ご自宅ではお父さんの役割、とおっしゃっていましたが。

●本多:
お店でもオーナーなので、男性的な役割を担っていますね。

●西川:
ご自身がきれいにしていようとか、お客様に対する細やかな気配りなど、美容に関わるお仕事は女性らしさのイメージがあります。

●本多:
もちろん、それも大切なことですね。
今では、しわの改善をする商品の人気があり、男性のお客様もお買い求めにいらっしゃることもありますよ。
大人になったら、なかなか誰かから褒めてもらう機会って少なくなりますよね。
みなさんすごくいいところがたくさんあるのに、本人さえ気が付いていないんです。
私たちのお仕事は単純にお肌をきれいにするということだけではなく、体も心も健やかで、楽しく生活するためのお手伝いをすることです。
同じお悩みをずっと抱えていたら毎日が楽しくないですよね。
ちょっとしたことでも楽しいことが発見できる癖付けをしていきたいと思っているので、そういった部分では、女子トークで積極的にお客様と褒め合ったりしながら、楽しくお仕事をしていこうと思っています。

●西川:
楽しい雰囲気のお店は、また来てみたいと思いますよね。

娘さんの姿から学んだこと……

●西川:
そういえば、最近、娘さんが中学受験をされたとか。

●本多:
そうなんです。
実は娘は小学5、6年生の担任とあわなくて、学校に行く目的が見つけられなくなり、一時期は保健室に登校することもありまして、大変な時期もありました。
わたしも学校に呼び出されて話をしたこともありました。
そんな中、娘は自分の中で解決の道を切り開いたんです。
それが、中学受験でした。
小学校からパンフレットをもらってきたときに、その学校の考え方や何を勉強できるのかなどを、自分でタブレットを使ってネットで調べて、『この学校にいく目的はこうです』とわたしにプレゼンをしてきたんですよ。

●西川:
すごいですね、お母さんに対してプレゼンですか?

●本多:
小さい時から何でもやりたいことはチャレンジをさせてきました。
習い事をしたいといえばやらせてあげたかったですが、何故それをやりたいかまでちゃんと聞くようにしていました。
今は音楽、サックス演奏をしているので、音楽科のある学校ということも決め手になったようです。

●西川:
お受験をさせるご家庭はずいぶん前から準備をするようですね。

●本多:
はい、プレゼンが11月末で、受験まで1か月半しかありませんでした。
もともと地元の中学校に進学させるつもりだったのでお受験とか全く考えていなかったんです。
突然受験すると言い出して、『なぜならば』まで、ちゃんと伝えてくれたので、それではやってみようと決めました。
そこから受験勉強をやったんですけど、すごく変わったんですよ。
勉強を進んでするようになり、テストの結果をうれしそうに見せてくれるようになり、いままでは友人関係のいざこざなどに心を痛めていたこともありましたが、割り切れるようになったり、冬休みに塾に通って勉強したりして、活き活きしだしたんです。
そんな娘の姿を見ていて、『いいなあ、覚悟を決めて一歩踏み出した時に人って変わるんだな』と思ったんです。

●西川:
学校に行くのに消極的だった娘さんが、行きたい学校が見つかり、そのために努力してみるみる変化していく様子を見て、本多さんもきっととても頼もしく思ったでしょうね。
でも、受験の結果が出るまで、心配ではなかったですか?

●本多:
結果が出るまで心配で、どうしようもなかったですね。
気が気じゃないんです。
あんまり動揺しているから、うちの子が私を見て笑っていたぐらいなんです。

●西川:
そういう時って、意外と子どもの方がサバサバして落ち着いていたりしますよね。

●本多:
結果、合格で安心しました。

●西川:
おめでとうございます。
音楽科のある学校と言えば、あの可愛らしい制服の学校ですよね。
入学が楽しみですね。

***

【ひとり親事例紹介 vol.015】 本多真弓さん:第4回~プライドは娘のために捨てようとおもった~」に続く…

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<本多真弓さんプロフィール>

北海道札幌市在住、小学校6年生の長女、両親、祖父の四世代と暮らす未婚の母。
POLAザビューティー札幌アスティ45店、エステサロン Peco×RYショップオーナー。
産後一年以内の26歳のときに、難病『多発性硬化症』と診断され、入退院を繰り返しながら病と闘い、一時は車いすの生活になりながらも、バーテンダー、カフェ店員、事務員などを経て、『リハビリ』と経済的自立の両立が可能なエステサロンの世界に飛び込む。
JR札幌駅前という好立地のビル内、地元のJR手稲駅前のスーパーが入る商業施設など、四店舗を経営する。

【参考リンク】

【ウタリくらぶ内関連リンク】

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投稿:   更新:2018/03/09

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